声の魅力と可能性! ボイスメディアが巻き起こす新たな発信力の未来

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インターネットが普及した現在でも、ラジオというメディアは根強い人気があります。このように「耳から入る情報」を「新しい形」で体現したテクノロジーがボイスメディアです。Podcastやインターネットラジオなど、ユーザが「自分の聴取したい番組」を選ぶのはすでに当たり前の時代になってきています。ここでは、古くて新しい「声」のツール、ボイスメディアの魅力と可能性について解説していきます。

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ボイスメディアとは?

ボイスメディアとは、音声テクノロジーによる情報発信のことを指します。「YouTubeの音声版」とも言えるものですが、動画と違って、耳だけで情報を得られるところに大きなポイントがあります。すでに、ニュースやブログなど、多彩な内容がボイスメディアで提供されており、急速に人気が高まりつつあります。

音声による情報発信の媒体としては、「Podcast」や「RadioTalk」、「こえのブログ」、またはその他のボイスメディアアプリなどが挙げられますが、最近、特に注目されているのが「Voicy」という音声メディアです。「Voicy」で発信されているコンテンツは、時事ニュースからライフハック、ハウツーもの、悩み相談的な内容まで、幅広いジャンルに及んでおり、2019年現在で200チャンネルを超えています。

ボイスメディアで情報を発信するのは著名人やプロのパーソナリティーだけでなく、一般人のチャンネルも数多く存在します。媒体にもよりますが、個人の発信者についてはオーディション形式を取っているケースが多いようです。

ボイスメディアに寄せられる期待は大きく、企業のオウンドメディアや大学のセミナーなどでも活用が進行中です。

ボイスメディアを実現できるのはどんな人?

ボイスメディアは、「声の持つ魅力」を最大限に活用したテクノロジーです。とはいえ、リスナーからの支持を得られなければ、大きな影響力にはなりません。では、ボイスメディアを活用するためには、どのような人材が必要となるのでしょうか。

多くのリスナーを引き付けるには、インフルエンサー的な要素があり、「聴くだけの価値がある」と思わせる魅力のある人材が求められます。カリスマ性があり、話しぶりに説得力のあるパーソナリティーには多くのファンがつきます。そのほか、親近感があり、共感を呼び起こせるタイプの人材なら、多くのコメントが寄せられる相談ルームのような場所として番組が育っていく可能性があります。

ボイスメディアには視覚的なフォローがありません。声だけで熱量を伝えられる人、耳障りでなく聴き心地のよい声、「間」を取るのがうまく長時間聴いても疲れない人、といった音声ならではの要素が人気を支えてくれます。

そのほか、「ながら聴き」が原則となるため、リスナーに役立つ情報を分かりやすく伝えられる、ということが最も重要な要素になります。

ほかのメディアに対する優位性は?

ボイスメディアは既存の放送局のように大がかりな施設を必要としないため、個人や企業が「自前の放送局」を作れるという優位性があります。

「声のブログ」と称されるように、「従来のラジオ放送より距離感が近く感じられる」というメリットもあります。コメント機能を使ってパーソナリティーと直接コンタクトを取ったり、番組中にリスナーに回答したり、といった双方向のコミュニケーションも可能です。

特徴的なのは、「声だけ」の発信が若年層に新鮮さを持って受け入れられているという点です。メインユーザ層は20~30代ですが、反響が最も大きいのは10代です。ネット動画に慣れた若い世代にも、新しいメディアとして迎えられており、アピールしやすい状況にあると言えます。

これは「音声のみ」だからこそなし得る、創造性や親密感の高まりが理由となっているのでしょう。声が作り上げる独特の世界観に魅了される若者が増えてきています。

そのほか、目を酷使せずに「ながら聴き」ができるという点から、ユーザの年齢層をさらに広げられる可能性もあります。

ボイスメディアは今後どうなる?

ボイスメディアは今後さらに認知度を高め、日常的な利用度が高まると予測されています。社会的なインフラではすでに整備されており、公共の場でも音声の出る場所があちこちにあります。家全体のIoT化やスマートスピーカーの普及により、音声で気軽に情報を得ることも一般的になってきています。

急激な技術革新だけでなく、レトロ的な要素への回帰も求められている現在、「温かみのある声」を介したボイスメディアの役割はますます拡大していくと思われます。

若いころからラジオ放送に慣れ親しんできたシニア層に対しては、抵抗なく受け入れられる素地があると言えます。聴きたい話だけ、好きなときに聴けるというメリットは高齢化社会にも対応するものです。

インターネットが「マス」から「パーソナル」なメディアへと発展してきたことを見ても、ユーザは常に「自分にぴったり合うもの」を求めています。多彩なチャンネルを用意して情報を発信することで、人の声が持つ魅力が見直され、さらに生活に浸透していくと考えられます。

まとめ:時代は「声の温かさ」を求めている

人の声はときに、目で見たもの以上に心に残ることがあります。動画隆盛の時代にあって、声による情報が新鮮さを持って受け入れられているのは、人間の肉声が伝える「温かみ」が大きなポイントになっていると考えられます。現在、ボイスメディアの中心になっているのは若い世代ですが、今後、さまざまな方向へ発展していく過程で、ラジオ世代とも言えるシニア層にもその輪が広がっていくでしょう。多彩なチャンネルのなかから自分の欲しい情報や気持ちに合ったパーソナリティーを探す楽しみ、もしくは自分自身で情報を発信し共感を得る喜び、など「声」を通じた新しいメディアとして期待されています。

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