誤クリックが多発すると思わぬペナルティが!? Confirmed Clicks(確認クリック)を発生させないように注意しよう!

ハウツー
Webサイトにとって広告は大きな収益源の一つであり、ユーザの目に留まる位置に効果的に設置されています。しかしながら、広告の設置場所によっては思わぬペナルティを受けてしまうこともあります。Googleが提供する「Confirmed Clicks(確認クリック)」もその一つです。
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Confirmed Clicksとは?
Confirmed Clicksとは、その名の通りユーザのクリック行為を確認するための機能です。Googleのスマートフォン向け広告に導入されており、Googleの日本語サイトにおいては『確認クリック』と呼ばれています。
Confirmed Clicksの挙動
ユーザが広告領域をタップしてもいきなり広告で指定されるWebサイトには遷移せず、「Visit Site(サイトを訪れる)」という確認が表示されます。表示された「Visit Site(サイトを訪れる)」領域をクリックすることで、広告で指定されたWebサイトに遷移します。ユーザに現在閲覧中のWebサイトから離脱し、広告主のWebサイトへ遷移することを確認する機能がConfirmed Clicksです。
Confirmed Clicksの導入背景
Confirmed Clicksが導入された主な背景は、以下の3点になります。
- スマートフォンの普及
- Google広告を収入源とするWebサイトの増加
- 1,2により、Google広告の誤タップが多発
パソコンに代わり、スマートフォンがユーザの主な情報入手経路となりました。画面の小さなスマートフォンでコンテンツや広告を配信することでユーザが誤って広告をタップし、別サイトへ移動させられるケースが発生します。ユーザにとっては意図しないページへ移動させられる不快感、広告主にとっては広告費の損失というデメリットが発生するため、誤タップ防止機能として2012年から導入されています。
Confirmed Clicksが発動するケース
Confirmed Clicksは全てのWebサイトで発動するわけではありません。広告の誤タップが多いと判断されたWebサイトに適用されます。誤タップがどうかは、Google側で判断するためWebサイト側の対策としては、誤タップを発生させないサイト運営に注力するしかありません。
考えられる対策の一例です。
- コンテンツと広告の間にスペースを設ける(境界をタップすることによる遷移を防ぐ)
- 広告を詰め込みすぎない(コンテンツと広告の配信バランス)
- 広告領域が移動したり、メニューと重ならないように配慮する(意図しないタップを防ぐ)
Confirmed Clicksが発動したかどうかはぱっと見ただけでは分かりません。インプレッション数と広告収益の実績数値から後で気付くケースも多く注意が必要です。
全ては快適なユーザ体験のために
Confirmed Clicksは、ユーザの誤クリックを防ぐためにGoogleが提供する機能です。誤クリックが発生しやすいWebサイトは、ユーザだけでなく、広告主やWebサイト運営者にとってもデメリットが多く改善されるべきですが、一部の悪質なWebサイトでは広告による収益を向上させるために誤クリックを誘発するようなサイト構造になっているのも事実です。悪質なWebサイトと混同されないようにユーザ視点に立ったサイト改善を心がけましょう。
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