200倍速!? 5Gの普及でWebコンテンツはどう変わる?

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5G(第5世代移動通信システム)は、高速・大容量・低遅延が特長の次世代無線通信規格です。既に海外では先行してサービスが開始されていますが、日本では2020年 オリンピックイヤーでのサービス開始を目指し、各通信キャリアが着々と準備を進めています。数年前から5Gを活用した新たなビジネスモデルやサービスの開発が進んでいますが、実サービス時にはどのようなメリットがあるか? 既存のWebコンテンツへの影響はどうなるか?についておさらいします。

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通信速度

4Gの通信速度の理論値は下りが最大100Mbpsとなっています。これは容量1GBの動画コンテンツをダウンロードする場合、約1分25秒でダウンロードが完了する計算になります。この値は理論値のため、実際の速度はもっと遅くなりますが、実測値においても高画質の動画がストレス無くストリーミング再生できる速度のため、4Gになってから動画コンテンツを視聴するシーンが増えたことと思います。

一方、5Gの通信速度は下りが最大20Gbps(20,000Mbps)となっています。単純計算すると4Gの200倍です。一般家庭で利用されている光回線通信でも下りの通信速度は1Gbps~2Gbpsですから、理論上はそれらの回線より10倍も速い通信速度となります。

 

超低遅延

5Gは通信速度が高速になるだけでなく、通信遅延が非常に少なくなります。具体的には1ミリ秒(1/1000秒)以下といわれており、これは人間が認識できないほどの遅延時間で、リアルタイム通信が可能になったと表現しても差し支えないレベルです。この超低遅延という特長を利用して、自動車の自動運転技術や遠隔地のロボット操作、遠隔医療など、リアルタイム通信が必要な各種サービスの検討・開発が進められています。5Gならではの代表的なサービスに利用される特長と言えます。

 

Webサイト・Webコンテンツへの影響は?

既存のWebサイト・Webコンテンツへの良い影響もあり、表示速度は当然の事ながら高速になります。

Webサイト・Webコンテンツの挙動をおさらいします。

ユーザがブラウザアプリケーションを通してWebサイトにアクセスすると、

  1. ブラウザがURLで指定されたWebサーバに対して、必要なWebコンテンツをリクエストする
  2. ブラウザがWebコンテンツをレスポンスとして受信する
  3. 受信したWebコンテンツ(テキストや画像)をブラウザが描画し、デバイス越しにユーザが閲覧する

という一連の処理が発生します。この中で主に通信速度が影響する部分は、①と③のデータの送受信部分になります。この部分が、これまでの数分の一~数十分の一の処理時間となり、ダウンロードされるWebコンテンツの容量をそれほど気にしなくてもよい時代になるかもしれません。

  • Webマガジンにおけるサムネイル画像:データ容量を気にしていたが、オリジナルの画像をそのまま使えるようになるかもしれません
  • 動画コンテンツ:ストリーミングでの再生だけでなく、ダウンロードが一瞬で終了するので、ダウンロード販売サービスが伸張するようになるかもしれません

Webコンテンツはどう変わる?

現在のWebサイトは文字と画像で構成されるコンテンツが主流です。5Gの普及により動画や3D、VRやARといった大容量コンテンツもストレスなく利用できるようになることが予想されます。また、スマホを利用した5G上のコンテンツは、テレビのような一方向の放送コンテンツとは違い、ユーザ同士が双方向にコミュニケーションを取るために適しているため、1to1のショッピングコンテンツ(例:ライブ動画)などの市場も盛り上がるのではないでしょうか。

高速回線を生かすアイデアや制作ツールが強化されていくことにより、これまでとは違った形態のコンテンツが普及する可能性があります。ただし、5Gを利用するには、基本的にスマホ(通信端末)の買い替えが必要ですので、初年度から爆発的に普及するわけではありません。利用可能なエリアや端末の普及度合いを見極めながら次期サービスの投入計画を立てる必要がありそうです。

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