Webメディア・Webマガジンの収益化(マネタイズ)はメディアのテーマと相性の良い手段で取り組もう!

Webメディア・Webマガジンの収益化(マネタイズ)はメディアのテーマと相性の良い手段で取り組もう!

ハウツー

Web上でさまざまな情報を読み物として提供するWebメディア・Webマガジンの数は増え続けています。ほとんどのWebサイトは、ユーザに対して掲載情報を無償で提供していますが、コンテンツの制作や配信には費用がかかっており、何らかの方法でそれらの費用を回収しないと継続的なサービス提供はできません。今回は、Webメディア・Webマガジンでどのような収益化(マネタイズ)の方法を取っているのかをまとめてみたいと思います。

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Webメディア、Webマガジン、オウンドメディアについて

Webメディア、Webマガジン、オウンドメディアについて今一度整理しましょう。

Webメディアとは?

Webメディアとは、その名の通りWeb上で展開される媒体(メディア)です。この定義においては、新聞社の提供するニュースWebサイト(ニュースメディア)や個人のブログもWebメディアとなります。この後出てくるWebマガジンやオウンドメディアもWebメディアのひとつといえます。

Webマガジンとは?

Webマガジンは企業やグループ、アーティスト集団などが、紙媒体ではなく、インターネット上で展開している雑誌です。一昔前は、紙媒体で展開されるコンテンツをWeb上にも展開する形が良く見られましたが、最近ではWeb上でまず展開し、人気が出てきたら紙媒体化する逆のパターンもよく見られます。これは、WebやSNSでの反応を確かめることで、需要をあらかじめ予測できる理にかなった方法といえます。

オウンドメディアとは?

オウンドメディア(Owned Media)は、その名のとおり自社が所有する(Owned)メディアです。日本では、主に各企業が運営するWebマガジンをオウンドメディアと呼ぶケースが多いです。オウンドメディア自体は企業活動や商品PRを読み物の形で多くの人に届けるのが目的のため、販促活動の一環として実施される場合が多く、マネタイズについてもそれほど意識することはありません。 

Webマガジンやオウンドメディアは、読み物としての特性が強く、オウンドメディアは企業の販促活動の一環として実施しているため、更新頻度やコンテンツボリュームともにWebマガジンと比べて少ないケースが多いです。次に情報の質の観点でメディアを分類してみましょう。

1次メディアと2次メディア

Webメディアに関する記事で、1次メディアや1次情報という言葉をよく目にします。○次メディアの内容についておさらいしましょう。

1次メディアと1次情報

1次メディアとは、Webメディアにおいてオリジナルのコンテンツ(1次情報)を作成し、情報の発信源となるメディアです。取材や実験を行い事実確認し、その結果を整理して分かりやすくユーザに公開するという製作過程が1次情報かどうかの分かれ目です。主な1次メディアは、新聞社や雑誌社の取材記事、TV局のオリジナルコンテンツなどが挙げられます。

2次メディアと2次情報

1次メディアのコンテンツをより多くの人に届ける役割を果たすのが、2次メディアになり、そこで扱われるコンテンツが2次情報になります。コンテンツ自体はオリジナルではありませんが、類似の情報を大量に扱い、ユーザに分かりやすく届けるポータルサイトや、テーマに沿ってニュースをまとめるキュレーションサイトが2次メディアになります。短時間で、情報を整理したい人には大変便利なWebメディアです。 

メディアの収益化について

Webメディアを運営し続けるには費用がかかります。ここでは、1次メディア・2次メディアでの比較的メジャーな3つの収益モデルを解説します。会員制などの収益モデルについては別途ご紹介します。

メディアの収益モデル

1. 記事広告(タイアップ記事・タイアップ広告など)

1次情報を扱う1次メディアならではの収益モデルです。Webマガジンと称されるWebメディアではほぼ記事広告のメニューがあるといえるでしょう。企業が扱う商品やサービス・取り組みなどを直接取材し、ユーザが興味を持つ内容としてコンテンツ化するものです。Webマガジン上に読み物コンテンツとして提供されるケースが多いですが、あわせて動画コンテンツも作成し、ユーザの認知拡大に貢献する取り組みも見られます。第三者目線での取材記事になるため、ターゲットとするユーザ層に読みやすい内容となっています。取材・記事作成・内容確認・公開のステップを踏むため、公開までに2週間~1か月の時間を要します。

2.     インターネット広告(ディスプレイ広告/インフィード広告動画広告など)

オウンドメディアを除く1次メディア・2次メディア両方でよく見られる収益モデルです。メディアの指定枠に表示される広告で、アクセスしたユーザや表示されるコンテンツと連動し、配信内容が変わります。広告の表示回数や、クリック数に応じて収益が確定します。Webメディア立ち上げ後、比較的取り組みやすい収益化の方法ですが、ある程度PV(ページビュー)が必要です。また、広告によっては最低PVが設定されていたり、メディアの内容によって配信が拒否されたりと審査レベルもさまざまです。どの広告が配信されるか分からない場合が多いので、Webメディアの雰囲気を壊さない配信事業者を選定する必要があります

3.     アフィリエイト

オウンドメディアを除く1次メディア・2次メディア両方でよく見られる収益モデルです。こちらも広告の1種類ですが、広告クリック後に広告主のコンテンツやサービス・商品を購入(入会・利用など)することで、成果報酬を受け取ることのできる広告プログラムです。コンテンツのテーマに合ったアフィリエイトと商材をうまく選定することが重要です。コンテンと関係のないアフィリエイト広告を並べてもクリックされませんし、コンテンツの内容が薄ければ、すぐにWebメディアから離脱されてしまいます。特定の領域に特化したテーマを扱うバーティカルメディアでは有効な収益モデルといえるでしょう。

メディアのテーマに合った収益モデルを

今回は、Webメディアの収益モデルについてまとめてみました。単純に広告やアフィリエイト商材を並べてもユーザに不快感を与えたり、Webメディアの使い勝手を悪くするだけです。メディアの規模や特性を見極め、メディアの雰囲気を壊さない収益モデルを取り入れましょう。

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