あなたのWebサイトは大丈夫!? インターネット広告の広告審査基準・広告掲載基準を理解しよう!

あなたのWebサイトは大丈夫!? インターネット広告の広告審査基準・広告掲載基準を理解しよう!

ハウツー

現在、インターネット上のコンテンツからさまざまな情報を手軽に入手することができます。多くのコンテンツは、提供側の好意により無償(ユーザに費用がかからない形)で提供されていますが、実際にはコンテンツ制作やコンテンツ配信に費用がかかっており、無償で提供するためWebサイト上にネット広告(インターネット広告)を掲載して費用を相殺しています。Webサイトにどのような広告が配信されているのかを定期的にチェックし、ユーザに不快感を与えない広告審査基準・広告掲載基準がしっかりしている事業者を選定しましょう。

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広告審査基準を理解し、自社Webサイトに違法な広告が配信されていないかチェックしよう!

Webサイトに掲載されるネット広告は多様化しており、自社で管理可能な記事広告や固定バナーなどに加え、広告配信事業者より配信されるディスプレイ広告やネイティブ広告(インフィード広告・レコメンドウィジェット広告)などがあります。今回は、後者の広告配信事業者より自動配信される広告についての審査基準について考えます。

広告審査基準・広告掲載基準とは?

広告審査基準は、広告配信事業者が対象となる広告コンテンツを自社の広告配信ネットワークを通して配信するにふさわしいか審査するための基準で、広告配信事業者ごとに用意されています。一方、広告掲載基準は、広告コンテンツをWebサイトに掲載するための判断基準で、媒体社(メディア)ごとに用意されています。事業形態によって呼び方は変わりますが、ユーザに届けてよい広告コンテンツかについて審査する事業者ごとの基準です。

広告審査基準・広告掲載基準のよくあるNGポイント3選

事業者により広告審査基準をダウンロードできるケースもあります。ページ数が多く、すべてを確認するのには時間と労力が必要です。今回は比較的簡単なチェックポイントを3つ選定しました。自社サイトに配信されている広告コンテンツをいくつかピックアップしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

▼一般的な情報は、JIAA(Japan Interactive Advertising Association)の広告ガイドラインを参照ください。

広告に関するガイドライン(提供:一般社団法人日本インタラクティブ広告協会)

1.広告であることおよび提供元の表示

広告コンテンツであることを分かりやすく明記しなければなりません。よくある表記は、広告・PR・ADいずれかと広告主体者(広告コンテンツの提供元)を合わせて表記するものです。提供元が表記されていても、実在しない会社や広告コンテンツ内に連絡先が明記されていない場合はNGポイントになりますので注意しましょう。

2.最上級・絶対表現を用いたタイトルや見出し

広告掲載基準でNGとなる可能性が高いポイントのひとつです。配信される広告のタイトルや見出しに「No.1」「誰でも」「絶対に」などがあるかどうかチェックしましょう。

  • 「No.1」表記:売上No.1や導入実績No.1などのNo.1表記は、客観的な評価データがない場合はNGとなるケースが多いです。評価データが古い場合も注意が必要です。
  • 絶対表現:「誰でも絶対にXXXできる」「毎日10分の努力で誰でもXXXになる」などの表現は絶対表現にあたります。健康に関する商品や教育に関するサービスでは特に注意が必要です。
  • 有名人のオススメ表記:有名人の言葉を引用し「XXXが自信をもってオススメする」などの表現は注意が必要です。広告主がその有名人としっかり契約してPRしているのか、本人のSNSの一部を切り取って引用しているのかをチェックしましょう。

3.サムネイル画像

広告コンテンツのクリック対象となる画像の視認性は高いか、ユーザに不快感を与えていないかチェックしましょう。

  • 視認性:サムネイルに描かれているテキストがきちんと読み取れるか。読み取れない場合、テキストを削除してもらいましょう。
  • ユーザへの不快感:体の一部分の不必要なアップ画像や露出の多すぎる画像はユーザへの不快感へと繋がります。遷移先の商品・サービス内容に合致しているかも含めて確認しましょう。
  • 使用前・使用後の比較:美容・健食関連の商品、サービスでよく見られますが、NGとする事業者が多く、配信されているとしたら注意が必要です。

いかがでしたでしょうか? 今回の3つのポイント以外にもそもそも商品・サービスとして違法なものはNGなど気をつける項目はたくさんあります。Webサイト訪問ユーザに対して、広告であることが理解でき、遷移先のコンテンツが有益な情報となりうるか? が基本的な判断基準となりますので、まずはその視点でチェックしましょう。

自社サイトの価値を高める広告配信事業者と付き合おう!

すべての広告コンテンツをチェックすることは難しく、今回のようなチェックをいつも実施できるとは限りません。広告コンテンツはWebサイト運営における重要な収益構造のひとつですが、収益性だけにこだわってしまうと、ユーザに不快感を与え、Webサイトの価値も低下します。収益性だけでなく、Webサイトの雰囲気(トンマナ)を理解し、合致しそうな広告を配信してくれる事業者や広告配信審査基準や不正広告対策がしっかりしている事業者を選定しましょう。

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