インフルエンサーマーケティングの注意点! ~フォロワー数の水増し問題~

ハウツー
企業がサービスや商品を知ってもらう手段のひとつとしてSNSマーケティングを活用することが当たり前の時代になってきました。企業が保有するSNSアカウントで情報を配信するほか、多くのフォロワーを有し、世の中に影響力を持つインフルエンサーを介して情報を配信するインフルエンサーマーケティングも人気です。今回は、インフルエンサーマーケティングを実施するにあたってのフォロワー数の考え方について解説します。
※SNSマーケティング:Facebook、Twitter、Instagram、LINEといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用し、商品・サービスの認知度やブランドイメージを向上させるマーケティング手法
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フォロワー数は多ければ多いほど良い?
インフルエンサーマーケティングでは、企業がインフルエンサーと契約し、自社製品やサービスをPRしてもらうマーケティング手法です。インフルエンサーは著名人から一般人までさまざまですが、一昔前まで影響力の指標として、各インフルエンサーがフォロワーを何人抱えているか? が重要視されていました。フォロワーが多い程、インフルエンサーから発信された情報が拡散されやすく、より多くの人にリーチできるためです。
【少し前のインフルエンサーに対する考え】
効率的に情報を拡散したい→フォロワー数の多いインフルエンサーと契約
この考え自体は間違っていないと思いますが、問題も出てきました。フォロワー数が多いほど、企業と契約してもらえる可能性が上がるため「フォロワーを買う」というインフルエンサーが出てきたのです。
「フォロワーを買う」とはどのようなことでしょうか?
増加するフォロワー数の水増し
インターネット検索で、「フォロワー 購入」などと検索すると、XXX人1,000円のような検索結果がたくさん出てきます。このようなサービスを利用すると、アクティブでないSNSアカウントが、自動的に購入者のアカウントに「いいね!」をつけたり、「フォロー」してくれるサービスです。アクティブなアカウントではないので、一時的に「いいね!」が増えるかもしれませんが継続性はなく、フォロワーとしての役割も果たせません。しかしながら、見かけ上はフォロワーが一気に増えますので、影響力のありそうなインフルエンサーに見えてしまいます。
水増しフォロワーが多いのかチェックしよう!
このような問題もあるため、フォロワーの数だけでインフルエンサーを絞り込むのは危険です。インフルエンサーを起用する際の注意点をまとめます。
- アクティブフォロワーの割合を把握しよう(目視)
フォロワーの数だけでなく、フォロワーの数に対してのいいね!やコメントの数を確認しましょう。フォロワー水増しアカウントは、この割合が低くなっています。
- アクティブフォロワーの割合を把握しよう(サービス)
フォロワー数の水増し問題があるため、フォロワーのアクティブ率を自動判定するサービスも出てきました。必要に応じて活用しましょう。
ツイッターのアクティブユーザを調べるfakers(提供:statuspeople.com)
調べたいツイッターアカウントを入力すると、Fake(ボットなど)・Inactive(非アクティブ)・Good(アクティブ)の割合を表示してくれます。
- 複数のインフルエンサーを起用しよう
一人の著名なインフルエンサーを起用するのも手ですが、PRしたい商材・サービスとインフルエンサーの相性を確認するためにも最初は複数のインフルエンサーを起用し、自社商材とインフルエンサー・フォロワーの相性を確認するのが良いでしょう。
- フォロワーの数だけで決めない
フォロワー数が多いインフルエンサーは、情報拡散は見込めますが、商品購入などのエンゲージメント率は低くなりがちです。商材・サービスの種類によって、異なるフォロワー数のインフルエンサーを起用するようにしましょう。
フォロワー数よりもアクティブ率!
今回は、フォロワー数の水増し問題とインフルエンサー起用のポイントについてまとめました。一昔前は、フォロワー数が10万人以上のメガインフルエンサーが人気でしたが、最近はコミュニティの細分化により、アクティブ率も高く商品・サービスに対してのエンゲージメントを高めるという目的を達成しやすいフォロワー数が3万人以下のマイクロインフルエンサー、ナノインフルエンサーも人気を集めています。PRしたい商材・サービスとの相性をよく考えてインフルエンサーマーケティングを実践してはいかがでしょうか。
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