『インフォデミック』に要注意! 情報の発信元に注意して、判断力を磨こう!

『インフォデミック』に要注意! 情報の発信元に注意して、判断力を磨こう!

トレンド

インターネット上での情報収集手段として、SNSが一般化しています。SNS上でやり取りされる情報には、ニュースメディアから発信されたものや個人の意見、いくつかのサイトで得た情報を編集したもの等様々です。新型コロナウイルスの情報がSNSで拡散される中でフェイクニュースやデマも広がってきました。『インフォデミック』は、誤った情報が爆発的に世の中に広がってしまうことです。拡散されている情報を全てそのまま信じるのではなく、判断力を磨いて上手く対応しましょう。

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インフォデミック(Infodemic)とは?

インフォデミック(Infodemic)は、インフォメーション(Information:情報)とエピデミック(Epidemic:感染・流行の発生)を組み合わせた造語です。インフォデミックは、インターネット上(特にSNS)で正しい情報・間違った情報が大量に生まれ、瞬時に世界に拡散されていくことです。正しい情報と間違った情報が入り乱れているため、ユーザにとっては何が正しい情報か見つけにくくなるため、入手した情報から誤った行動をとってしまい世の中が混乱してしまいます。以前より使用されていた言葉ですが、今回の新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)と同時に世界各地でインフォデミックが発生しました。

インフォデミックの例

日本で話題になったインフォデミックの例として、トイレットペーパーが一時期品薄になるという現象が有名です。マスク不足が深刻だった当時、マスクを増産するためにトイレットペーパーの材料が不足し、トイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄になるという投稿がSNS上で広がりました。マスクとトイレットペーパーは材料が異なることやマスクは輸入、トイレットペーパーは国産が多いのため、冷静に対処すればこれらの投稿の真偽は確認できそうです。しかしながら、新型コロナウイルスに関しての情報が大量に飛び交い、トイレットペーパーが実際に品薄になる状況も発生したため、インフォデミックが発生してしまいました。

ファクトチェックの重要性

インフォデミックの被害を少なくするためには、情報の発信者(メディア等)と情報の受信者(ユーザ)双方の努力が必要になります。双方が、ファクトチェック(情報の正確性・妥当性を検証する行為)を行うことでインフォデミックの被害をより少なくすることが可能です。情報の受信者側が比較的簡単にできるファクトチェックを列挙します。

ファクトチェックの例

  1. SNSの投稿は、発信元を確認する。個人(特に匿名)の投稿内容は鵜呑みにしない。
  2. 情報の発信者が大手メディアである場合、複数のメディアで同じような内容が取り扱われているかを確認する。
  3. トイレットペーパーの例のような真偽を確認できる投稿が多いため、投稿内容の真偽を調べてみる。

ファクトチェックを習慣化しよう

インフォデミックの被害にあわないためにはファクトチェックが重要です。SNSから流れてくる情報をただ受け取るだけでなく、疑問を持った情報に対しては興味を持って真偽を調べることで、大量の情報に惑わされない生活習慣を身に付けましょう。

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