オウンドメディアは、間接的な収益を数値化し内部にアピールしよう!

ハウツー

以前の記事で、Webメディア・Webマガジンの収益化に関する手段について解説しました。今回はその中でもマネタイズのハードルが高いオウンドメディア(Owned Media)についてマネタイズの難しさと、運用を継続し推進するための価値換算の方法について解説します。

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オウンドメディアとは?

オウンドメディア(Owned Media)は、その名のとおり自社が所有する(Owned)メディアです。日本では、主に各企業が運営するWebマガジンをオウンドメディアと呼ぶケースが多く、顧客設定の1つの方法として、近年その数を増やしています。オウンドメディア自体は企業活動や商品PRを読み物の形で多くの人に届けるのが目的のため、販促活動の一環として実施される場合が多く、マネタイズについてもそれほど意識することはありません。しかしながら、担当部門と経営層の認識のずれや長年にわたり運用することによる担当者の入れ替わりが原因で、オウンドメディアそのものに収益性を求められるケースも多くなってきています。

オウンドメディアにはコストがかかる

オウンドメディアに限らず、Webサイトを運用するにはコストが発生します。オウンドメディアは読み物が多くなる特性上、企画・執筆・チェック・投稿・効果測定のサイクルを週に一度は回していく必要があります。オウンドメディアのコスト要因は以下の通りです。

オウンドメディアのコスト要因

  • インフラ費用(クラウドサービス利用費用 or 自社インフラ運用費用)
  • 人件費(少なくとも2,3人のチームで運用し、企画・入稿・効果測定を実施)
  • コンテンツ制作費
  • Webサイト改修費用(デザイン、コンテンツテンプレートなどの定期・不定期の改修)
  • その他(プレゼント企画、リアルイベントなど)

これらが月次で積み上がっていくため、経営層から見た場合、オウンドメディア=コストという認識になりやすく、報告会などの場でコスト回収に関する指摘を受けやすい取り組みであると言えます。オウンドメディアがECサイトと連携しているような取り組みの場合、オウンドメディアへのアクセスと売り上げの成長比較などで説明できそうですが、多くのオウンドメディアはそのように単純なものではありません。

価値換算が重要

「とりあえずやってみよう」で開始した場合のオウンドメディアを除いて、どのように効果測定・価値測定をしていくのかを関係者で議論しておく必要があります。

オウンドメディアの価値換算の例:オウンドメディアからオウンドメディア実施企業が本業としているサービス・製品サイトへの送客実績・成約実績で価値換算する。

A)     オウンドメディアからサービスサイトへの送客数:1,000件(1か月あたり)

B)     オウンドメディア経由のサービスサイトでの成約数:10件(1か月あたり)

送客価値:100円と仮定(広告配信による集客単価の相場:1クリック50~200円の価値)

成約単価:10万円と仮定(提供商品の価値による)

C)     オウンドメディアの価値110万円 = 1,000件(送客数)×100円(送客価値)+10件(成約数)×10万円(成約単価)

上記の例では、110万円相当の価値と言えます。これは一例ですが、オウンドメディアの価値は直接的に評価をするのが難しいため、何らかの価値変換をして内部承認を継続的に得るようにしましょう。

オウンドメディアの育成には時間が必要

今回は補足的にオウンドメディアのマネタイズについて説明しました。オウンドメディア単体での直接収益は正直難しく、オウンドメディアの存在価値を別の価値に換算して評価するのがよいと言えるでしょう。オウンドメディアにかける費用との兼ね合いになりますが、立ち上げ当初はそれほどアクセスもなく、価値換算に至らないケースが多いです。さまざまなケースをシミュレーションし、企業内・チーム内で成長目標を共有することが重要です。

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