Webサイトとクリエイティブ(広告コンテンツ)の親和性でCTRはどれくらい変わるの?
とりもちトピックス
一般的にクリエイティブ(広告コンテンツ)とWebサイト(広告配信先のWebサイト)の親和性が高いほど、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)などの効果が高くなると言われています。では実際どれくらいの違いが数値として現れるのでしょうか? 2019年4月から提供を開始しているとりもちを利用した広告配信サービス『とりもちAD』で実際に配信した結果の一部をご紹介します。
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配信する広告コンテンツを決定してWebサイト別に効果を比較
まず、配信する広告コンテンツの種類を絞って、さまざまなWebサイトに配信した結果見てみましょう。配信先のWebサイト名を具体的に記載できないため、以下の条件を基に配信結果をまとめました。
① 広告の総配信数は揃える(実際の配信数は非公開とする)
② とりもちADを利用し広告を配信して計測(Webサイトごとの広告クリック数を計測)
③ 最もCTRの高かったWebサイトAを100として、各WebサイトのCTR期待値を計算する
結果はいかに?
Webサイト |
広告クリック数 |
CTR期待値 |
A |
50 |
100 |
B |
28 |
56 |
C |
25 |
50 |
D |
24 |
48 |
E |
11 |
22 |
F |
2 |
4 |
広告配信結果(配信する広告コンテンツを固定)
広告コンテンツを配信するWebサイトによって表示箇所やサイズが違いますが、それらを考慮しても配信するWebサイトによってクリック回数に大きな違いが出ていることが分かります。この広告コンテンツでは、WebサイトAはWebサイトFより約25倍もクリックされやすいという結果になり、WebサイトAとかなり相性が良いと言えます。今回の実験では、Webサイトと広告コンテンツの相性を確認するためのものですが、実際のとりもちADでは、Webサイトとの相性やWebサイト中のある特定コンテンツとの相性などさまざまな要素を考慮し、クッキー情報を使わずに広告コンテンツを配信します。
配信面を固定して広告コンテンツ別に効果を比較
もうひとつ別の実験をしてみます。広告コンテンツを配信するWebサイトを固定し、そのWebサイトにおいてさまざまな広告コンテンツを配信した結果をまとめてみました。こちらも実際の総配信数は記載できないため、以下の条件で作成しています。
④ 広告の総配信数は揃える(実際の配信数は非公開とする)
⑤ とりもちADを利用し広告を配信して計測(広告コンテンツごとのクリック数を計測)
⑥ 最もCTRの高い広告コンテンツaを100として、CTR期待値を計算
結果はいかに?
Webサイト |
広告クリック数 |
CTR期待値 |
a |
50 |
100 |
b |
41 |
82 |
c |
13 |
26 |
d |
10 |
20 |
e |
8 |
16 |
f |
6 |
12 |
広告配信結果(配信先Webサイトを固定)
配信先のWebサイトを固定して、広告コンテンツを変化させた場合、広告aと広告fでは8倍以上もCTRが異なるという結果になりました。Webサイトと広告コンテンツの相性は存在すると言えるのではないでしょうか? 現在さまざまな広告コンテンツ配信サービスがありますが、各サービスとも工夫し、さまざまな要素を考慮することで、クリックのされやすさを追求しています。
まとめ
今回は、Webサイトと広告コンテンツの相性は存在するか? を実際にとりもちADを利用して検証してみました。広告コンテンツとWebサイトの親和性が高くなると、視覚的にも記事に馴染む広告となるため、ユーザに不快感を与えない等の効果も期待できます。今回はCTRに着目しましたが、広告コンテンツによってはCVR(コンバージョン率)が重要になるケースもあります。広告コンテンツとWebサイト双方の特性を知ることが、広告効果を高める近道と言えます。
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