スマホが熱い!? 仮想通貨のマイニングツールに注意!!

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Webサイトにアクセスすると急にスマートフォンが熱くなった経験はありませんか? もちろんパソコンやスマートフォンはブラウザ以外にもさまざまなアプリがユーザの見えないところ(バックグラウンド)で動作しているため、Webサイトにアクセス中のブラウザアプリが原因とは言い切れませんが、中にはユーザにメリットのない悪質なJavaScriptを動作させているWebサイトも存在するので注意しましょう。

JavaScriptはWebサイトの運営者が機能を理解して設置され、ユーザが快適にWebサイトを閲覧するために必要な処理を行います。しかし、近年、仮想通貨が流行し、Webサイト運営者が仮想通貨を得るため、必要以上に負荷の重い処理(仮想通貨のマイニング)をさせるという事例も報告されています。

仮想通貨とは?

仮想通貨とは、日本円や米ドルのような貨幣と違い実態のないネットワーク上の通貨です。通常の通貨は、国や金融機関が価値を保証し、その価値は比較的安定しています。一方で仮想通貨にはそうした保証がありません。ユーザが仮想通貨を売買することよって需要と供給のバランスが変動し、通常の貨幣と比べてその価値が大きく変動します。仮想通貨の1つであるビットコインは2016年から2017年の間に30倍以上も価値が変動したため、ニュースでも大きく取り上げられました。

 

マイニングとは?

仮想通貨の入手は、取引所で購入する以外にマイニング(発掘)するという手段があります。マイニングとは、仮想通貨の取引に必要な計算処理を行うことで、報酬として仮想通貨を得る方法です。

仮想通貨は単なるデータなので、取引情報の改ざんを防ぐ仕組みが必要です。通常の通貨で例えると、紙幣を偽造したり、預金通帳を自分で編集できるような状態を防ぐ仕組みです。また、通常の通貨取引であれば、銀行が中央機関としてユーザの間に立って取り引きを管理してくれますが、仮想通貨は取引情報を管理する中央機関が存在しません。そのため、ユーザのコンピュータを使って改ざんできない取引記録を作るという形を取っています。この「改ざんできない取引記録」を作るには膨大な計算処理が必要なため、計算を行ったユーザへの報酬として仮想通貨が発行されます。この仕組みを利用し、仮想通貨を得ることをマイニングと呼びます。マイニングツールが埋め込まれたWebサイトは、Webサイトにアクセスしたユーザ端末を使ってマイニングを行い、報酬を得た場合はWebサイト運営者の利益としています。

マイニングツールを埋め込んだWebサイトにアクセスするとどうなる?

マイニングツールを埋め込まれたWebサイトにアクセスした場合、テキストや画像などの読み込みが完了してページが正常に表示されているにも関わらず、ブラウザアプリの動作が遅くなったりスマートフォンが熱くなったりします。これはマイニングツールが常にユーザの見えないところで、マイニングに必要な処理を行っているためです。

まとめ:怪しいWebサイトには注意しよう

本当にマイニングツールが埋め込まれているかどうかを確認するためには、どんな処理が実行されているのか確認する必要がありますが、これには技術的に深い知識が必要になります。しかしJavaScriptでマイニングが実行されていた場合は、ブラウザを終了させることで処理を停止させることができます。これはマイニングツールに関わらず、JavaScript全般に言えることです。もし、Webサイトにアクセスしたとき、処理が重いかな? と思ったらブラウザアプリを終了してみてください。また、運営元が明記されていないWebサイトはマイニングに限らず、さまざまなリスクが潜んでいます。運営元が明記されていないWebサイトや動作が重くなるWebサイトはすぐに離脱するようにしましょう。

補足:マイニングツールに関する注意喚起

Webメディアへのマイニングツールの設置については、警視庁より注意喚起が出ています。詳細については「警視庁サイバー犯罪対策プロジェクト:マイニングツールに関する注意喚起」をご確認ください。