行動ターゲティングの新潮流「クロスデバイスターゲティング」を理解し、広告配信効果を高めよう!

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以前の記事(顧客の興味・関心を追跡!行動ターゲティング広告で効率的な広告出稿が可能に)で、「ユーザの行動」を基にした広告配信の手法「行動ターゲティング広告」を解説しました。今回は、「行動ターゲティング広告」の精度をより高める技術のひとつ「クロスデバイスターゲティング」について解説します。

行動ターゲティング広告のおさらい

「行動ターゲティング広告」は、ユーザのWebやアプリ上でのふるまい(行動履歴)を基にユーザの興味や関心を推測し、ユーザ一人ひとりに、より精度の高い広告表示を行う手法です。行動ターゲティングの技術は年々精度が向上していますが、その手法の多くがCookieやIDFAやAAIDなどの広告識別子を利用して行動を推定しているため、複数デバイスを横断したユーザの行動を推定することは難しくなります。

IDFA(Identifier For Advertising):iOS端末の広告識別子

AAID(Google Advertising ID):Android端末の広告識別子

昨今では、ユーザが複数のデバイスを所有し、各デバイスのブラウザやアプリを横断して一つのサービスを利用するケースが増えています。そのようなケースにおいても効率的に広告を配信することができる技術がクロスデバイスターゲティング広告です。

クロスデバイスターゲティングとは

クロスデバイスターゲティングとは、その名の通り「デバイスを越えて(横断し)ユーザの行動を推定する」技術です。あるユーザが、外出中にスマートフォンで商品をチェックし自宅に戻ってパソコンでその商品を購入した場合、商品をチェックしたスマートフォンと商品を購入したパソコンを同一ユーザが所有しているデバイスと推定することができます。この技術を広告配信に応用することで、双方のデバイスにおいてより効果的な広告配信を実現することが可能になります。では具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

クロスデバイスターゲティングを利用するメリット

メリット1:デバイスを横断した広告効果の計測

クロスデバイスターゲティングを利用することで、広告配信側の成果をより明確にすることができます。上述の例において、クロスデバイスを考慮しない場合は、スマートフォンで商品ページに誘導した広告は成果とみなされませんが、クロスデバイスを考慮した計測をすることで、広告配信事業者のどの広告が購入に役立ったかを把握することが可能になります。このようなデバイスを横断したコンバージョンをクロスデバイスコンバージョンと呼びます。

メリット2:より効果的な広告配信が可能

一人のユーザに複数のデバイスをひも付けられるので、効率的にユーザを推定しコンバージョンにつなげることができます。また、コンバージョン発生後に広告を配信(無駄な配信を)することがなくなり、広告主だけでなく広告配信業者にとっても余計なコスト発生を抑えることができます。

クロスデバイスターゲティングを実現するサービス・技術

一般的にFacebookやGoogleなど大規模な会員データベースを保有し、マルチデバイスでサービスを提供している事業者の広告配信メニューでは、クロスデバイスを考慮した広告配信や効果測定が可能です。しかしながら、同一サービスを利用中でのクロスデバイスターゲティングになるため、サービス横断で効果的な広告配信をしたい場合には別のサービスを検討する必要があります。

KANADE DSP(提供:京セラコミュニケーションシステム

2019年3月より、クロスデバイスマッチングの米国最大手Drawbridge, Inc.(以下Drawbridge)が提供するクロスデバイスマッチング技術を導入し、広告配信サービス「KANADE DSP」において同一ユーザへの複数デバイスを横断したクロスデバイス広告配信の提供を開始しています。

クロスデバイスターゲティングを行うことで、以下の機能を実現しています。

  • ユーザへのリーチ率・広告認知率を向上
  • ユーザのインサイトを的確に把握し、高精度のレコメンデーションを提供
  • デバイスや閲覧タイミングに応じて最適化された広告を配信
  • 無駄な広告の配信を抑制

行動ターゲティング広告は次のステージへ

今回は、行動ターゲティング広告のトレンド技術である「クロスデバイスターゲティング」について解説しました。広告主、配信事業者だけでなく、無駄な広告も減るためユーザにとってもメリットのある技術です。広告配信効果を高めたい広告主・代理店の方は積極的に利用してみてはいかがでしょうか。