導線設計を見直してコンバージョンをアップさせよう!

ハウツー
商用Webサイトには、訪れたユーザにとってほしい行動、すなわちコンバージョン(CV)があります。コンバージョンを「いかにアップさせるか」の鍵になるのが導線設計です。ユーザがどの入口からWebサイトに入り、どのような経路をたどって出口(コンバージョン)にたどり着くのかを上手にコントロールできたら、それに応じて成果もアップしていくはずです。今回は、Webサイトの導線設計について解説します。
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「導線」と「動線」の違いは?
「動線」とは、Webサイトを訪問したユーザが実際に動いた(通った)経路を指します。例えば、「FAQ」のページからWebサイトに入り、「サービス案内」のページを見て、その後「問い合わせ」ページでメールフォームを投稿した、などの経路が動線になります。「問い合わせをしてもらうこと」がコンバージョンであった場合、上記の例は「理想的な動線である」といえます。
これに対して「導線」とは、サイト運営側がユーザを導くために想定した経路を指します。つまり、コンバージョンに向けて、ユーザを上手に誘導するデザインや文言、仕組みなどを指します。ユーザの「動線」を「導線」どおりにすることが、コンバージョンアップを目指すときの基本目標になるといえるでしょう。
導線設計はなぜ必要なのか?
基本的に、構造が分かりにくいWebサイトは、ユーザが離脱しやすいといえます。ユーザの立場になって導線を設計していないと、「商品を買いたい気持ちはあるが、その前に質問したいことがある」→「FAQや問い合わせページが見つからない」→「Webサイトの閲覧をやめてしまう」→「成果をひとつ失う」といったケースが十分に起こり得るのです。
スマートフォンが普及した現在では、小さい画面で閲覧しても分かりやすいユーザインターフェイスが好まれる傾向があります。パソコンを使った経験がほとんどない世代でも理解できる、シンプルなデザインが求められています。コンバージョンにつながる「想定したコース」を進んでもらうためには、導線設計をしっかりと行うことが必要です。導線設計が確実に行われていなければ、Webサイトの存在意義がかすんでしまうかもしれません。
導線の設計方法
Webサイトの導線を設計する際は、アクセスログを取得・解析し、実際のユーザの動線を検証しながら、改善を繰り返していくのが基本です。A / Bテストのように、何パターンかのデザインを比較しながら改善作業を進めていくとよいでしょう。
Webサイトのユーザビリティを重視することも重要です。ワイヤーフレームをしっかりとつくるのはもちろん、細かな点にも注意を払わなければいけません。例えば、
- テキストやボタンが小さすぎて見落としてしまう
- 色の組み合わせが悪く、スマートフォンで見ると目がチカチカする
- 背景に溶け込んでいてバナーを認知しにくい
- コンバージョンボタンが目立たない
- メニューのリンクが切れている
などの落とし穴がないか、よく確認する必要があります。
ナビゲーションバー/サイドバー/フッターなどの位置も、この機会に見直してみるとよいでしょう。特に、「スマートフォンやタブレットで閲覧しても見やすいか」は大きなポイントになります。直感的に「何が、どこにあるのか」がわかるメニューは、スマートフォン向けのサイトを構築するうえで極めて重要です。少ないクリック数(タップ数)で必要な情報にたどり着けるように導線を設計し、ユーザのストレスを軽減させることがコンバージョンにつながります。
最後までユーザが離れないようにするために
Webサイトが星の数ほどある現在では、それだけ自社と競合するWebサイトも多くなります。Webサイトを中心としたマーケティングを展開する企業も増えました。このような状況のなか、「使いにくい」「わかりにくい」といったサイト設計では、コンバージョンにたどり着く前にユーザが離れてしまいます。何度も訪問してもらうためにも、Webサイトの設計をよく見直し、理想的な導線を描けるように心がけましょう。
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