ユーザの興味や配信面に合わせて神出鬼没!レコメンドウィジェット型広告の活用例と運用ポイント
ハウツー
インターネットが生活に浸透した現在、インターネット広告はユーザにストレスを与えることなく高い効果を狙える「ネイティブ広告」が主流となっています。そのなかでも急激に配信数を伸ばしているのが「レコメンドウィジェット型」と呼ばれる広告です。ユーザにさりげなく「おすすめ」を行うレコメンドウィジェット型広告。今回は、レコメンドウィジェット型広告について、これまでの広告手法と異なる点や、導入のポイントなどを解説します。
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レコメンドウィジェット型広告とは
レコメンドウィジェット型広告とは、記事やコンテンツページ内の「レコメンド枠」に表示されるネイティブ広告のことを指します。本編を読み終わったユーザに対して、「おすすめコンテンツ」や「関連コンテンツ」などと一緒に、記事の下部に表示される広告となります。「提供リンク」のように、広告であることが明記されるのが一般的です。
インフィード広告の場合、記事と記事の間に広告が表示されますが、レコメンドウィジェット型広告の枠は通常、ページの最下部に配置されています。また、インフィード広告がターゲティングやセグメントによる配信設定を行えるのに対して、レコメンドウィジェット型広告は、記事との関連性やユーザの興味・関心に応じて最適化した自動配信になるのが基本です。
レコメンドウィジェット型広告と既存ネイティブ広告の特徴を比較
ネイティブ広告は記事フォーマットと同じ形式で表示されるため、広告であることが判別しづらく、ユーザの不満につながるおそれがあります。また、記事に埋もれてしまい、見逃される可能性もあります。その一方で、広告を表示するターゲットを選定でき、効率よくCV(コンバージョン)の獲得効果を上げられるのが利点となります。費用対効果が高めなのも特徴のひとつといえるでしょう。
対してレコメンドウィジェット型広告は、ユーザの興味やコンテンツの内容に合わせて「個人へのおすすめ」として広告を表示します。このため、リンク先の記事(記事広告)の精読率が高くなる傾向があります。また、自動学習機能を使っているため、配信の手間がかからず、ほかの広告と比べてクリック単価を安く抑えられるのが魅力です。新規顧客の開拓のように、あまり費用をかけられない場合でも、導入しやすいのがレコメンドウィジェット型広告の利点です。
レコメンドウィジェット運用のポイント
前述のとおり、レコメンドウィジェット型広告は自動配信される広告です。このとき、配信を決める大きな要素となるのがCTR(クリック率)とCPC(クリック単価)です。特にCTRは「ユーザの興味」とのマッチングが測られるため、配信時の大きな判断材料となります。
レコメンドウィジェット型広告で成果を上げるには、CTRを重視した広告原稿を作成しなければなりません。ユーザの興味をひく広告にするために、テスト回数を増やし、PDCAサイクルを繰り返していく必要があります。また、訴求効果を向上させるために、配信先コンテンツに集まるユーザと広告内容の一致を図る必要もあります。より多く露出させるために、配信先媒体の最適化ロジックを把握しておくことも重要な要素となります。もちろん、最終的なCVにつなげていくには、広告から遷移するサイトのコンテンツの質を高めることも忘れてはいけません。
事例紹介
レコメンドウィジェット型広告の事例をいくつか紹介します。
Yahoo!コンテンツディスカバリー(ヤフー株式会社)
Yahoo!ニュースなどを使って、既存のメディアではアプローチしにくいユーザ層を取り込むことができるのが特徴です。メディアやデバイスごとに最適化して、コンテンツを届けられます。配信ボリュームは3つのランクに分かれており、低クリック単価での配信も可能です。
popIn(popIn株式会社)
大手メディアでも採用されているレコメンドウィジェットです。コンテンツと同じデザインで掲載されるため、ユーザに違和感を与えることなくアプローチできます。効果測定に独自指標である「READ」を用いており、信頼性の高い広告配信が実現されています。
とりもち(SMT株式会社)
クッキーを使用しないため、ITPやGDPRの影響を受けることなく、Webサイトの内容に即した広告配信を行うことが可能です。WebマガジンとECサイトのような複数ドメイン間でコンテンツを混在させる、といった使い方にも対応しています。さらに、WebマガジンとLINEを連携させるオプション機能により、集客だけでなく、アクション誘導やリピートの促進にも寄与します。
急激な市場の伸びが期待されるレコメンドウィジェット型広告
2017年時点におけるレコメンドウィジェット型広告の市場規模は、前年比の約2倍となる148億円に達し、2020年までにさらに2倍以上の伸びを見せると予測されています。特定のメディアに制限されず、レコメンド枠のあるサイトであればどこでも表示が可能であるという柔軟性や、ユーザの興味に従った広告表示やリンク先での精読率の高さなどが注目ポイントとなっているようです。
現在、レコメンドウィジェット型広告は記事広告への誘導によく利用されていますが、今後はオウンドメディアへ誘導する事例も増えていくと予想されます。売上アップに向けた戦略的ツールとして、導入時の負担が少ないレコメンドウィジェット型広告の幅広い活用方法を考えていく必要があると思われます。
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