回遊率・直帰率を少しでも改善したい! コーポレートサイトにおけるチェックポイント
ハウツー
以前の記事(サイトの価値を高める!回遊率・直帰率の改善ポイント)では、回遊率・直帰率の考え方とWebサイトにおける全般的な回遊率・直帰率の改善ポイントについて説明しました。今回は、コーポレートサイト(各企業の公式Webサイト)に対象を絞って改善ポイントや対策をチェックします。
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コーポレートサイトの構成要素
コーポレートサイトは、企業自身の基本情報(会社概要・沿革・企業理念など)の他、採用情報や自社商品・サービスの紹介コンテンツで構成されています。ページビュー(PV)数が多く、訪問ユーザの興味・関心が高いWebサイトの代表的なカテゴリは、以下になります。
- プレス(ニュース)リリース:新製品のリリースや決算情報など時勢
- 製品(サービス)紹介:企業としてWebサイトでアピールしたい自社製品・サービス
- 知る・楽しむ:食品メーカーならレシピなど、誰でも楽しめるコンテンツ
「プレスリリース」内の各ページは、話題性もあり、プレスリリース配信サイトや新聞・ニュース系Webサイトからの流入が多いものの、他の2つのカテゴリに比べて滞在時間が短い傾向があります。一方「知る・楽しむ」カテゴリは、直接商品やサービスに関わらない潜在ニーズを含んだキーワードでの検索流入が多いといえます。
よって、
- 訪問ユーザが多い「プレスリリース」と「知る・楽しむ」カテゴリ内の回遊性を高める
- 「プレスリリース」と「知る・楽しむ」カテゴリから製品紹介への送客率を高める
ことが回遊率・直帰率の改善ポイントといえます。
カテゴリ内の回遊率・直帰率改善
自社のプレスリリースページを確認しましょう。各プレスリリースページの記事下もしくは、サイドバーに関連するプレスリリースは設置されているでしょうか? 以前の記事(関連記事でコンテンツをつなぐ!PVアップ、収益アップにつながる有効な活用方法)でも述べましたが、関連コンテンツ(今回は、関連するプレスリリース)を設置することで、ユーザの滞在時間や1セッションあたりのページビュー数を向上させることができます。結果、カテゴリ内の回遊率・直帰率の改善につながります。
設置方法としては、
- 手動で関連プレスリリースのリンクを貼る
- CMS(Content Management System)標準もしくは、アドオンの機能を利用する
- コンテンツレコメンドサービス(レコメンドウィジェット)を利用する
があります。対応ページ数が少ない段階では、1の方法でも問題ありませんが、ページ数が増えると日々の運用が追いつかなくなります。2は一般的な方法ですが、「プレスリリース」のカテゴリには対応していないことが多く、(ブログ記事のみなど)、最新のニュースリリース数件を設置しているケースが見受けられます。3は外部サービスを利用するため、費用が発生します。コーポレートサイトの場合、ユーザのアクセスログのボリュームがECサイトなどと比較し少ないため、ログベースのコンテンツレコメンドでは、期待できる性能が得られない場合があります。「プレスリリース」に続いて、「製品・サービス紹介」や「知る・楽しむ」カテゴリ内の回遊性も高めてみましょう。
カテゴリ間の回遊率・直帰率改善
次に訪問ユーザが多い「プレスリリース」や「知る・楽しむ」カテゴリのコンテンツから、製品紹介のカテゴリページへの流入を増やすことで、自社製品をよりよく知ってもらうためのWebサイト改善を検討したいと思います。
カテゴリ間の相互送客は、カテゴリ内の回遊性改善と同様に関連コンテンツ枠の設置で対応します。プレスリリースに対しては、関連しそうなプレスリリースと製品ページのリンクを複数設置します。しかし、カテゴリをまたぐことで、対応が難しくなります。企業によっては、プレスリリースページと製品紹介ページでドメインやCMSが異なるため、CMSの機能は使えなくなるケースが多いようです。また、通常のコンテンツレコメンドも複数のログを統合する必要があり、導入のハードルが高くなります。
SMT株式会社のコンテンツマッチングサービス「とりもち」は、cookie(クッキー)を全く使用せず、コンテンツ内のテキストデータの関連性だけで、関連コンテンツを配信することができます。同一ドメイン内はもちろん、複数ドメインにまたがるコンテンツを関連付け、プレスリリース+製品のような複合的なレコメンドウィジェットを生成・配信することができます。コーポレートサイトだけでなく、Webマガジン+ECサイトのような組み合わせも可能ですので、相互リンク・相互送客にお悩みの場合は是非ご相談ください。
カテゴリ内・カテゴリ間の相互リンクを活用しよう
コーポレートサイトにおける回遊率・直帰率の改善方法をまとめました。プレスリリース各ページは世間の注目度も高く、顧客・競合・投資家など多くのユーザが訪問するページです。カテゴリ内の回遊率・カテゴリ間の回遊率を向上させるだけで、Webサイト全体のパフォーマンスも向上し、企業価値向上にもつながります。できるとことから少しずつ改善を図ってみてはいかがでしょうか?
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