GAのイベントトラッキング活用でユーザの動向を詳細に把握!

ハウツー

「ページビュー(PV)は分かるけれど、もう少し詳しくユーザの行動を知りたい」。そうした要望に応えられるのが、GA(Googleアナリティクス)のイベントトラッキングです。自社のWebサイトのHTMLに専用コードを追加するだけで、通常の計測では見られないデータを取得できます。ページの閲覧数だけでなく、「そのページ内でどのような行動が取られているのか?」を知ることで、より貢献度の高いサイト作りに役立てられます。ここでは、イベントトラッキングの基本的な知識と、実際の設定方法、メリット・デメリットについて解説していきます。

こちらもオススメ

イベントトラッキングとは?

イベントトラッキングは、Webサイト内におけるユーザの動向を計測できる機能です。GAを利用していても、ページの遷移がないとデータとして計測できません。そうした通常の方法では計測できないアクションについても、イベントトラッキングを使うと把握できるようになります。

例えば、外部サイトへのリンクをクリックする、スマートフォンで閲覧しているときに電話番号をタップする、資料のPDFをダウンロードするなど、一般的な閲覧記録よりも詳細なデータを取得することが可能です。

イベントトラッキングの設定は、同一URL内で発生するアクションが対象となり、ページビュー以外のデータを得ることができます。

仮想ページビューとイベントトラッキングの違いは?

イベントトラッキングと似たような使われ方をするものとして「仮想ページビュー」という機能もあります。続いては、両者の違いについて見ていきましょう。

仮想ページビューとは?

仮想ページビューでは、URLの遷移を伴わない問い合わせや応募フォーム内の、どこで離脱しているのかなどのユーザ行動を把握するために、仮想的にページを設定します。つまり、アクションがその仮想ページへの遷移として記録されることになります。例えば、ユーザーがPDFをダウンロードするためにクリックした場合は、仮想的に設定されているページへの遷移としてデータが残される形になります。

イベントトラッキングとは?

イベントトラッキングは、計測したい行動をイベントとして扱います。仮想ページビューとの大きな違いは「クリック」として記録されることです。仮想ページビューの場合、アクションが起こるとページビュー数としてカウントされてしまいます。通常のページビューと一緒にカウントしたくない場合は、イベントトラッキングの方がおすすめです。

GAを活用してイベントトラッキングを設定する方法

それでは、イベントトラッキングを設定する具体的な方法を見ていきましょう。基本的な作業としては、計測したいリンクやボタンのHTMLソースに対して記述を追加していきます。この際に使用するのは、WebページのHTMLコードとイベントトラッキングの追加記述コードの2つの要素です。

イベントトラッキング専用の追加記述ソースは、以下の形式になります。

ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', true);

例えば、応募フォームの場合は、以下のような記述になります。
<a href="form:oubo" onClick="ga('send', 'event', 'pc', 'click', 'inquiry');"><img src="xxxxx.jpg"></a>

外部サイトへのリンクを計測する場合の記述であれば、以下のようになります。
<a href="外部サイトURL" onClick="ga('send', 'event', 'link', 'click', '外部サイトURL', '1');">外部サイトへ</a>

ここでのポイントは、「send」と「event」の部分が変わらないことです。「カテゴリ」と「アクション」は必須ですが、「ラベル」はなくても問題ありません。

計測されたデータは、GAのレポート画面に表示されます。ここでは、合計イベント数、ユニークイベント数、イベントの値とその平均値などを確認できます。

イベントトラッキングのメリット・デメリットは?

イベントトラッキングを使うと、詳細な計測によりユーザ動向を把握することができます。ただし、効果的に活用するためには、そのメリットとデメリットを理解しておく必要があります。

イベントトラッキングのメリット

イベントトラッキングの最大のメリットは、ページビュー以外のユーザの詳細行動を把握できることにあります。これにより、サイトコンテンツ改善のための重要なヒントが得られます。ボタンの配置やレイアウト、色の使い方など、改善すべき点が明らかになります。

クリック数やPDFダウンロード数などを可視化できれば、目標値を具体的に設定できるようになります。漠然としていたものを数値化することにより、事業性という観点からサイト運営をより明確に管理できます。事業内容によっては、電話発信をユーザに期待するアクション=CV(コンバージョン)として計測していくことも可能です。

イベントトラッキングのデメリット

ユーザ動向を収集する方法として非常に有効な手法に見えるイベントトラッキングですが、デメリットもあります。イベントトラッキングを行う際に最も気を付けなければならないのが、データ取得の制限です。一回のセッションにつき500回以上のアクションが計測されると、それ以降のユーザがサイトにアクセスした場合のアクションが記録されません。過剰にイベントトラッキングを設定すると、すぐに上限を超えてしまい、計測の機能が失われます。よって、重点を絞り込んでからイベントの設定を行う必要があります。

また、イベントトラッキングを設定するにはタグを手動で記述しなければならないため、作業の手間とある程度の知識が求められます。実際に設定したあとも、正しく計測できているのかの確認と、その検証に時間を割かなければなりません。

イベントトラッキングを使えば、外部リンクに遷移したことは分かりますが、それまでのユーザの具体的な足取りまでは押さえられません。ヒートマップツールのような効果までは期待できないと理解しておくことも大切です。

まとめ:GAのイベントトラッキングでユーザ動向を知る

イベントトラッキングを使うと、ページビューだけでは把握できない、詳細なユーザ動向まで捉えることができます。よくクリックされているバナーやテキストリンクの位置、電話発信数やダウンロード数などのデータをうまく利用することにより、サイト構造の改善に役立てられます。誰でも無料で利用でき、数値の確認も簡単です。表示された数値が芳しくない場合は、その原因を正しく追究していかなければなりません。自社サイトを訪問するユーザの行動からニーズを読み取り、CV向上につなげていきましょう。

こちらもオススメ