単一Webサイトの回遊率・直帰率改善では不十分? Webサイト間の回遊性という考え方を理解しよう!

とりもちトピックス
以前の記事(回遊率・直帰率を少しでも改善したい! コーポレートサイトにおけるチェックポイント)で解説したとおり、担当するWebサイトの直帰率・回遊率はできる限り改善したいものです。一方、企業はニーズの多様化や時代の変化に伴い多くのWebサイトを持つようになりました。結果、単一サイトだけでの回遊率・直帰率の改善だけでなく、企業が保有するWebサイト間で回遊性を最大化する取り組みもこれからは重要になります。今回は、Webサイト間の回遊性という考え方を解説します。
企業が管理するWebサイトの変化
一昔前は、企業が管理するWebサイトといえば、企業情報や製品サービスを紹介するコーポレートサイトのみでした。最近では、コーポレートサイトに加え、オウンドメディアや自社ECサイトを構築するケースも増えています。管理対象となるWebサイトは増えているものの、マーケティング部門の人員数はそれほど変化していないのではないでしょうか。
単一Webサイト内の回遊率・直帰率の改善を考える
管理・育成すべきWebサイトが複数ある場合、各Webサイトの担当者がさまざまな工夫をします。例えば、内部回遊を促進するための関連コンテンツウィジェットの設置や外部流入を増やすためのリスティング広告の利用などです。
以前の記事(回遊率・直帰率を少しでも改善したい! コーポレートサイトにおけるチェックポイント)
1.コンテンツ下に同一カテゴリの関連コンテンツを配信
プレスリリースや商品紹介の各コンテンツ下に同一カテゴリの関連コンテンツリンクを配信することで、対象コンテンツの読了率が高いという前提ですが回遊率・直帰率を改善することができます。
注意点:コンテンツリンクの生成は、手動でのリンク作成は避け、CMSに備わっている関連コンテンツ配信機能などを利用してプログラマティックに配信しましょう。手動でのリンク作成は、コンテンツが古くなるとユーザにとってメリットが感じられない情報になりますし、更新時の手間もかかります。またリンク切れになる可能性もあります。
2.コンテンツ下に別カテゴリの関連コンテンツを配信
同一カテゴリのリンク設置だけでなく、別カテゴリのコンテンツを設置することで、ニュースリリースページから関連する商品・サービスやお役立ち情報への誘導がスムーズになります。食品系のサイトでは、レシピに関するコンテンツが配信されている場合が多いです。レシピに関連しそうなクッキングツールや食材へのリンクがあればユーザにとってもメリットが大きく、検索から流入したレシピ目当てのユーザにも自社の商品を知ってもらえるきっかけになります。
Webサイト間の回遊性を考慮しよう
ここまでは同一サイト内の回遊率・直帰率の改善のおさらいでした。では、複数のサイト間の回遊性について考えてみましょう。
Webサイト間の連携の難しさ
企業が複数のWebサイトを管理する際、担当者が異なるケースが多いのではないでしょうか。
オウンドメディア担当:Aさん
ECサイト担当:Bさん
AさんとBさんの管理するサイトは、Webサイトの公開時期や割り当てられた予算も異なります。そのため、月間のPV(ページビュー)数、UU(ユニークユーザ)数にも差が出てきます。オウンドメディアが盛況で、新規に立ち上げたECサイトにユーザを流入させたいとき、AさんとBさんがユーザ送客に関する会話をして、行き着く結論の多くは「オウンドメディアにECサイトへの誘導バナーを設置する」となるのではないでしょうか? 誘導バナーは無いよりはあったほうが良いですが、ご自身の経験と照らし合わせて考えてみてください。効果はあまり期待できません。
注意点:Webサイト間の誘導バナーは、効果としてはあまり期待できない。
また、複数サイトの担当者が同じ場合でもコンテンツを配信するプラットフォーム(CMS)が異なる場合がほとんどのため、CMS間のデータ連携・相互配信も現状では簡単に実現できません。
以前の記事
種類が多すぎて分からない! Web担当者目線での効率的なCMSの選定方法 ~選び方とチェックポイント~
オウンドメディア・Webマガジン担当者にオススメするクラウドサービス型CMS 用途別3選!
『とりもち』は、CMSへのタグ挿入だけで複数サイト間のコンテンツを束ね、各ドメインで関連コンテンツを配信することができます。本記事の内容をまとめ、図説した解説がありますので、ご興味のある方は下記のリンク先からダウンロードしてください。
複数ドメインを考慮した集客プランを立てよう
企業が複数のドメインを保有し、EC・メディア等さまざまなサービスを提供するのが当たり前になりました。保有するWebサイトの中には集客性が高いもの、新規立ち上げで集客に困っているものなど状況はさまざまと思いますので、どのWebサイトを核にして集客するのか、そこからどのWebサイトに送客するのがよいのか理想を一度組み立てて、それらを実現できるサービス・ツールを検討してはいかがでしょうか。