戦略的にバズる! バズマーケティングの基礎知識と成功ポイント

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インターネットの拡散力については、今や誰もが知るところです。総務省の調査によると、ユーザが情報を拡散する基準は、「内容に共感したかどうか」が46.2%で最も多く、次いで「内容が面白いかどうか」が40.4%となっています。この調査を見ると、単に情報を流しただけで「思い通りに拡散されるとは限らない」ということがよく分かります。バズマーケティングは、戦略的に口コミ効果をつくり出すマーケティング手法です。今回は、バズマーケティングを成功させるために知っておくべきポイントについて紹介します。

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バズマーケティングとは?

バズマーケティングは、口コミを戦略的に活用したマーケティング手法です。特にSNSで情報の拡散を狙う方法が主流となっています。

消費者庁が公表する2016年度の「消費生活に関する意識調査」によると、10代後半から20代の若年層は「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービス利用をした」という割合が高くなっています。現代の消費行動、特に若者の消費行動には「インターネットの拡散力」が大きく影響していることが分かります。

バズマーケティングの「バズ」は、「がやがや言う・ブンブン飛ぶ・うわさになる」という意味を表す英語のBuzzに由来しており、「バズる」という言葉がニュースや会話にも使われるようになってきています。

よくあるバズマーケティングの手法は?

最近よく見られるバズマーケティングの手法には、以下のようなものがあります。

1.インフルエンサーの起用

消費者に強い影響力を持つ人物(インフルエンサー)にアプローチし、インフルエンサーのファンへの拡散を狙います。インフルエンサーとなるのは著名人だけではありません。インスタグラマーやユーチューバーなど、熱狂的なファンを持つ一般人も数多く存在します。

2.SNS&動画

企業が自らSNSや動画サイトを運営し、情報を拡散するケースも多く見られます。レシピ動画やメイクアップの手順を見せる動画などにより商品の購買につなげます。

3.お試しによる認知度アップ

初月無料、初回大幅割引などにより、商品の良さを知ってもらう手法です。サプリメントや化粧品、クラウドサービスなどで幅広く応用されています。

4.キャラクタライジング

独特の個性、世界観をつくり上げ、他者との差別化を図る方法です。テーマパークや飲食店の個性を強く打ち出したり、名物店長のような人物像を押し出したりする方法があります。

5.炎上商法

あえて批判、バッシングを受けるようなコメントを発信することで、意図的に論議を呼び、社会の注目を浴びる手法です。ただし、企業向けのマーケティング戦略としては、あまりおすすめできる手法ではありません。

バズマーケティングを成功させるためのポイント

続いては、バズマーケティングを成功させるポイントとして覚えておくべき点を5つ紹介します。

1.商品、ターゲットに合わせた手法を選ぶ

先ほど解説したように、バズマーケティングの手法にはいくつかの種類があります。もちろん、商品やターゲットに合わせた手法を選ぶことが大切です。例えば、インフルエンサーを起用する場合、若い女性にはとても効果的ではあるものの、高齢者や富裕層といったターゲットには影響が出にくい、というケースもあります。

2.受け入れやすさを重視する

口コミ効果は、その内容が分かりやすいほど広がりが大きくなります。一部の専門家しか理解できないような内容では、一般には広まりません。商品やサービスの良さが分かりやすく伝わるように、視認性(ビジュアル面)も工夫して受け入れやすくする必要があります。

3.その時々の傾向を捉える

一度うまくいった手法であっても、次回も同様の効果が出るとは限りません。「バズる」ためには、タイミングが重要になります。その時々の傾向をよく調査・観察し、先を読んで行動することが求められます。

4.炎上商法の危険性を知る

炎上商法の衝撃はとても大きいと言えますが、一過性のものに過ぎません。また、対象となるもののイメージを大きく損なう可能性があります。「話題性を狙いたい」という気持ちは分かりますが、そのリスクも大きいことを理解しておかなければなりません。

5.受け手側の心情に配慮する

成功したバズマーケティングに共通していることは、多くの人の感情を動かす「仕掛け」があることです。怒り・悲しみ・喜び・幸せ・同情・共感といった受け手側の心情に配慮しなければ、大きなウェーブにはなりません。

バズマーケティングの事例紹介

最後に、バズマーケティングの代表的な例をいくつか紹介しておきます。

1.フォロー&リツイートキャンペーン

日本のお菓子メーカー、江崎グリコが行った企画で、11月11日「ポッキー&プリッツの日」にTwitterのつぶやき数で世界新記録を狙うというもの。この企画では、約371万ツイートを集めることに成功しました。その他、Twitterを利用して「さわやかすぎる通勤」が当たるキャンペーンを実施したクラシエの「フリスク」のような、Twitterを利用したキャンペーンが多く見られます。

2.画像投稿キャンペーン

サントリーが「#うちの子どうしてこうなった選手権」と題して、子どもの写真をSNSに投稿すると、さまざまな景品が当たるキャンペーンを実施。大きな反響を呼びました。

3.画期的なアイデアがSNSで話題に

米セブンイレブンでは「ひげストロー」付きのシャーベット飲料を販売したところ、SNSに「ひげセルフィー」をアップする人が続出。大きなブームが起きました。

4.「Dyson Relay」消費者リレーによるお試し

ダイソンがSNSで5人のチームを作って新製品をリレー型でお試しするというキャンペーンを行い、体験者の生の声と認知を広めました。

まとめ:情報の投下場所を考えれば「バズる」道筋が見える

バズマーケティングは、まさに現代的なマーケティング手法のひとつです。インターネットの浸透により、話題が繰り返され、やがて大きな波になるケースもあります。上手に情報を投下することで、広範囲への拡散が見込めます。ただし、「落としどころ」や「タイミング」を間違えると、思うように拡散されず、予想していたほどの効果を得られません。自社の商品やサービスを拡散してもらうためには、「誰に? いつ? どう見せればよいのか?」を十分に検討する必要があります。