ユーザの志向を探って成果につなげる!平均ページ滞在時間の基礎知識と改善策

ユーザの志向を探って成果につなげる!平均ページ滞在時間の基礎知識と改善策

ハウツー

集客やコンバージョンを向上させて、さらに売上を伸ばしていくには、自社サイトのWeb解析が欠かせません。その重要な指標のひとつが「平均ページ滞在時間」です。ただし、使い方を知らなかったり、理解不足だったりすると、方向性を誤ってしまう恐れがあります。ここでは平均ページ滞在時間の基礎知識、計算方法、課題点の改善について言及していきます。

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平均ページ滞在時間とその役割

自社サイトの稼働状況を知るには、単に訪問数を調べるだけでなく、ユーザがどれだけ長い時間滞在(閲覧)しているかを知っておく必要があります。この際に役立つ指標となるのが「平均ページ滞在時間」です。

各ページの滞在時間は、「ページの閲覧を開始した時刻」と「次ページへ移動した時刻」の差から求められます。これをページごとに集計し、その平均を求めたものが平均ページ滞在時間となります。なお、サイト全体について「1訪問あたりの滞在時間」をみる、平均セッション時間という指標もあります。

平均ページ滞在時間は、「どのページが長く読まれているのか?」を探る指標となります。コンテンツの内容が多岐にわたる場合は、ページごとに滞在時間の差があるのが普通です。「人気があるのはどのページか?」を知ることで、集客のヒントを得られます。ブログやコラムといった読み物が中心になるサイトの場合、「ユーザが興味を持っているテーマは何か?」を平均ページ滞在時間から知ることができます。

平均ページ滞在時間の求め方と注意点

平均ページ滞在時間を活用するときは、その計算方法にも注意しなければいけません。滞在時間は「ページの閲覧開始」から「次ページへ移動」するまでの時刻差によって求められます。

ユーザがサイト内を1ページだけ見た後、すぐに他のサイトへ移動したり、ブラウザを閉じてしまったりすることを「直帰」といいます。また、サイト内を何ページか閲覧した後に、他のサイトへ移動したり、ブラウザを閉じてしまったりすることを「離脱」といいます。

直帰や離脱が起きたページは、次ページへ移動するまでの時間を計測できないため、滞在時間が0秒とみなされます。よって、平均ページ滞在時間のデータには反映されません。たとえ長時間にわたって閲覧されていたとしても、その後に直帰や離脱となってしまった訪問は計算から除外されてしまうのです。このため、平均ページ滞在時間にはある程度の誤差がある、と認識しておく必要があります。

平均ページ滞在時間は、「ページ滞在時間の合計」÷「訪問回数」で計算できます。Googleアナリティクスを使用している場合は、自分で計算しなくても「平均ページ滞在時間」を簡単に調べることができます。

Googleアナリティクスを開き、メニューから「行動」を選択します。続いて、「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」へ進むと平均ページ滞在時間を確認できます。このとき、「ページタイトル」をクリックすると、URL表記が「各ページのタイトル」に切り替わるので比較が容易になります。

平均ページ滞在時間は、滞在時間が長くなるほど良いように思われますが、必ずしもそうとは限りません。本当の意味でユーザの興味や関心を探り、サイトの向上に生かしていくには、ターゲットユーザのセグメント化を行っておく必要もあります。

平均セッション時間を改善する有効策

直帰や離脱が多く見られる場合は、コンテンツの魅力が不足している可能性があります。サイト全体の滞在時間を改善するには、ユーザの満足度を上げていかなければなりません。

まずは、既存の記事内容を見直します。リライトを行ったり、情報量を増やしたりして効果を測定します。そのほか、サイト内の移動を促すために、内部リンクやレコメンド記事を増やしたり、ページ下部に関連記事を表示したりするのも効果的です。このとき、単にリンクの数を増やすのではなく、ユーザのニーズにマッチしたリンクを示すことが重要です。

また、サイト運営側で意外と気付きにくいのが、ページ動線です。「コンテンツの閲覧がスムーズに行えるか?」など、レイアウトを再チェックする必要もあります。このとき、「ターゲットコンテンツへの誘導が上手くできているか?」も忘れずに確認してください。PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスに対応できるように、画面表示を最適化することも大切です。

 

平均ページ滞在時間からサイトの改善点を探り出す

自社サイトを有効に活用していくには、ユーザの動向から志向性を見出し、ユーザのニーズに対応していかなければなりません。平均ページ滞在時間は、各ページの人気を評価するときの基準になります。満足度の高いサイトにするために、アクセス解析のデータを基に修正を重ねていくことが大切です。

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