サイトの価値を高める!回遊率・直帰率の改善ポイント

サイトの価値を高める!回遊率・直帰率の改善ポイント

ハウツー

広告やプロモーション活動によりサイトの集客力をアップしたのに、直帰率が高く、ユーザがすぐにWebサイトから離脱してしまうようでは、せっかくの努力が無駄になってしまいます。「Webサイトがあまり閲覧されていない……」と感じたときは、サイトの回遊率や直帰率をチェックしてみましょう。大きな改善ポイントが見つかるかもしれません。

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まずは直帰率、離脱率、回遊率の意味をおさえよう

「直帰率」とは、閲覧者が最初にWebサイトを訪れたページ(ランディングページ)から同サイト内にある他のページに移動することなく、そのままWebサイトを離れてしまった割合ことを指します。「直帰率」は英語では”bounce rate”と言われます。計算方法は「直帰数÷訪問数(セッション数)」となります。

「離脱率」は、該当のページにアクセスされた回数のうち、離脱した割合のことを指します。「離脱率」は英語では”Exit Rate”や”abandonment rate”と言われます。直帰率との違いは、閲覧者が最初にWebサイトを訪れたページでなくても、該当のページから離脱した割合を見るという点です。計算方法は「離脱率=該当のページの離脱数÷該当のページのPV数」となります。 「回遊率」は「各ユーザがWebサイト内をどれだけ見て回ったか?」を示す指標となります。

「回遊率」は英語では”Page views per visit”と言われます。ランディングページを見た後に、「どれくらい他のページも見て回ったか?」を把握する指標ともいえます。計算方法は「PV数÷訪問数」となります。例えば、PV数が1000で、訪問数が500だった場合、回遊率は2と計算されます。 通常、「回遊率が高く、直帰率や離脱率が低い」のがWebサイトとして望ましい状態になります。というのも、ページビュー(PV)数が増えれば、それだけ最終的な成果に到達しやすくなるからです。

Googleアナリティクスで直帰率、回遊率を確認する方法

Webサイトの直帰率を確認する方法としては、Googleアナリティクスを利用することが一般的です。サイト全体の直帰率は、メニューの「ユーザー」-「概要」-「直帰率」に表示される数値が該当します。また、サイト全体の回遊率は、「ユーザー」-「概要」-「ページ/セッション」に表示される数値が該当します。

ページ単体の直帰率が知りたい場合は、Googleアナリティクスのメニューから「行動」-「サイトコンテンツ」-「すべてのページ」のページを開いて、確認したいページのURLを選択し、そこに表示されている「直帰率」を確認します。 ページ単体の回遊率は計測できませんが、この「すべてのページ」にある直帰率の数字が下がれば下がるほど、回遊率が向上したことになります。

どうやって直帰率、回遊率を改善する?

直帰率、回遊率があまり芳しくない場合、以下の3点について確認し、改善の余地があるかを検討してみる必要があります。

1.目的のページがすぐに見つからない

サイトにたどり着いたときの「訴求」と「ファーストビュー」(閲覧者が最初に目にする部分)の内容がマッチしているかを、閲覧者の立場になって確認してみましょう。これができていないと直帰率が高くなる傾向があります。

2.何がどこにあるのか分かりづらいデザイン

「次にどのページへ移動すべきか?」「どのページに欲しい情報が掲載されているのか?」を直感的に、すぐに把握できることも重要なポイントです。「TOPに戻る」「次へ」「前のページに戻る」などのナビゲーションが用意されているかも、Webサイトの使いやすさを大きく左右します。ECサイトでは、ボタンやアイコンの数が多すぎる(選択肢が多すぎる)パターンがよく見受けられます。このような場合、ユーザの目線からサイトのレイアウトやデザインを再検討してみる必要があります。

3.常にパソコンのブラウザから見ているとは限らない

デジタルデバイスの普及率を鑑みると、パソコン以外のデバイスから閲覧されるケースが多いことも念頭に入れておかなければいけません。スマートフォンやタブレットでWebサイトを閲覧したときに、レイアウトが崩れていたり、ボタンの位置が分かりにくくなっていたりするケースもあります。Webサイトが見づらいと感じたユーザは、すぐにサイトから離脱してしまいます。

SEOにおいて、直帰率、回遊率改善はメリットがあるか?

直帰率、回遊率を改善すると、SEOにおいて効果はあるのでしょうか。

Googleから公式にSEOに関わることがアナウンスされることはないため、推測にはなりますが、多くのSEOコンサルタントの意見としてSEOにおいて効果があるという意見が多く見られます。

1ページだけ見て帰るサイトよりも複数ページを見ていくサイトの方が、ユーザーにとって魅力的なコンテンツがたくさんあるサイトということになります。 回遊率が高いサイトはユーザーエンゲージメントが高いサイトと言えるでしょう。

また、SEOに有効とされるものとして、直帰率を下げることと滞在時間の向上が挙げられます。 回遊率があがるということは、直帰率が下がり、サイトの滞在時間の向上にもつながるため、間接的にSEOに有利に働くと考えられているのです。

回遊率・直帰率を改善するとサイトパフォーマンスは向上する

Webサイトにたどり着いたユーザに、「さらに見てもらう」「試してもらう」「買ってもらう」といった行動を促すのは意外と難しいものです。どのデバイスからでも見やすく、誰が見ても分かりやすいサイトを作り、多くのコンバージョン(結果)を生み出せるように、Webサイトのデザインや機能性を工夫していくことがとても重要です。

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